
決定版!住所/所在地を英語で書くわかりやすい方法
こんにちは!翻訳会社のオフィスペンギンです。
日本の住所/所在地を英語で書き表すには、いくつかパターンがあります。
ここではオーソドックスな表記方法として、ハイフン付き数字にして、区切って、ひっくり返して、英語に変換する という手順をご紹介します。
まずは、基本的な書き方として以下を例にとって、住所/所在地を英語にする方法を解説します。
例:〒100-8913 東京都千代田区霞が関1丁目2番3号
なお、例示する住所/所在地は実在する人事院のものですが、本頁と人事院は何ら関係ありません。
ハイフン付き数字にする
ハイフン付き数字にするとは、住所/所在地のうち、数字で構成される部分、つまり「丁目」「番地」「番」「号」などをハイフンに置き換えるという意味です。
「東京都千代田区霞が関1丁目2番3号」の例でいうと、次のようになります。
1丁目2番3号 → 1-2-3
また、部分的に漢字表記であったり、全角が使用されていたりしても、同様に処理します。
1丁目2ー3 → 1-2-3
1ー2ー3 → 1-2-3
英語では、全角を使用しません。ハイフンや数字部分が全角のままというのは、英訳でよくあるミスです。
全角のままだと、英語のビジュアルとして不自然なだけではなく、入力エラーや文字化けなどのトラブルにもつながりかねません。
区切る
次に、住所/所在地の各語を区切ります。
〒100-8913 東京都千代田区霞が関1-2-3 ⇒
〒100-8913 東京都 千代田区 霞が関 1-2-3
ハイフン付き数字の部分はひとかたまりとして考えます。
ひっくり返す
次に、区切った各語の順番を、ひっくり返します。
〒100-8913 東京都 千代田区 霞が関 1-2-3 ⇒
1-2-3 霞が関 千代田区 東京都 〒100-8913
ハイフン付き数字の部分は、ひとかたまりなので1-2-3のままです(3-2-1としない)。
英語にする
順番をひっくり返したら、ここではじめて英語に変換します。
1-2-3 霞が関 千代田区 東京都 〒100-8913 ⇒
1-2-3 Kasumigaseki, Chiyoda-ku, Tokyo 100-8913
日本語では、わざわざ住所/所在地に「日本」と書きませんが、英語の場合はJapanを書き足しましょう。
日本人がミンスクと聞いてベラルーシだとわからないように、海外の人は東京と聞いて日本だとわからないことがあるためです。特に国際便の場合には、Japanは必須です。
ただ、読み手にとって、日本であることが明らかな場合などには不要です。
1-2-3 Kasumigaseki, Chiyoda-ku, Tokyo 100-8913, Japan
各語の間は半角スペースを入れますが、数字で構成される部分(1-2-3)の後ろ、郵便番号(100-8913)の手前を除き、カンマも挿入します。
郵便番号を記載しない場合は、都道府県とJapanの間にカンマが入ります。
郵便番号を記載しない場合
1-2-3 Kasumigaseki, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
以上が住所/所在地を英語でわかりやすく表記する基本的な手順です(1丁目を1-chomeと表記する方法もあります。その場合は "2-3 Kasumigaseki 1-chome, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan" )。
以下では、細かいところを見ていきましょう。
都、府、県は省略する
日本語の都は英語のMetropolis、その他の道府県はPrefectureが相当します。
しかし、住所/所在地を表記する場合、MetropolisやPrefectureは省略するのが一般的です(書いても大丈夫ですが、くどいです)。
- 東京都:Tokyo
- 大阪府:Osaka
- 京都府:Kyoto
- 福岡県:Fukuoka
- 北海道:Hokkaido
例
市、区、町、村、群はローマ字表記でOK
日本語の市区町村は、英語のCity、Town、Villageなどが相当します。
しかし、住所/所在地を表記する場合、市、区、町、村をいちいち英訳する必要はありません。
そのまま-shi -ku -machi/-cho -muraでOKです(City、Town、Villageがダメというわけではありません)。
また、群も同様に-gunでOKです。Countyのような英訳は不要です。
なお、いずれの場合も、ハイフンをつけるのが望ましいです。
- 千代田区:Chiyoda-ku
- 多摩市:Tama-shi
- 日の出町:Hinode-machi
- 小笠原村:Ogasawara-mura
- 西多摩郡:Nishitama-gun
例
補足:市区町村群のローマ字を省略すると不都合が出ることも
市区町村群に対して、-shi -ku -machi/-cho -mura -gun をつけずに、省略するパターンもあります。
区(-ku)を省略
東京都千代田区 ⇒
Chiyoda, Tokyo XXX-XXXX, Japan
これでも実用性はありますが、省略することで同じ言葉が続いて不格好になることがあります。
そのため、なるべくなら英語にする場合、市区町村群は省略しないことをおすすめします。
省略により同じ言葉が続いてしまうケース
大阪府大阪市:Osaka, Osaka XXX-XXXX, Japan
長野県長野市:Nagano, Nagano XXX-XXXX, Japan
福岡県福岡市:Fukuoka, Fukuoka XXX-XXXX, Japan
埼玉県さいたま市:Saitama, Saitama XXX-XXXX, Japan
ビル名・マンション名・アパート名がある場合
住所/所在地にビル名・マンション名・アパート名がある場合は、部屋番号とひとかたまりにして、先頭に置きます。
その際、後続するものとは、カンマで区切ります。
なお「号室」の類は省略可能ですが、Room No. 101 のように訳出しても大丈夫です。
※下記例文中のビル名は架空のものです。
ビル名・部屋番号がある場合
〒100-8913 東京都千代田区霞が関1丁目2番3号 あけぼのビル101号室 ⇒
Akebono Building 101, 1-2-3 Kasumigaseki, Chiyoda-ku, Tokyo 100-8913, Japan
ビルはBuildingまたはBldg.(省略時にはピリオドが必要です。参考:省略を表すピリオド)とします。
マンションは、少し考え物です。英語のMansionは日本語のマンション(集合住宅)とは意味が異なり、豪邸の意味になります。そのため、Apartmentと表現する方がしっくりきます。しかし、これは一般名詞としての話です。
住所/所在地の場合「XXXマンション」は、ほぼすべて固有名詞です。例えばライオンズマンションであればLions Mansion、パークマンションであればPark Mansion とする他ないでしょう。
アパートは、そのままApartmentで問題ありません。
和製英語を使った建物名はとても多いですが、住所/所在地の場合は、おかまいなくその通り表記するのが無難です。以下、一例です。
建物名の和製英語 一例(そのまま使用)
- ビル:Building
- マンション:Mansion
- アパート:Apartment
- 荘:-Sou
- コーポ:Cooperative House
- ハイツ:Heights
- レジデンス:Residence
- ヴィラ:Villa
- パレス:Palace
- コート:Court
- ガーデン:Garden
- パーク:Park
- テラス:Terrace
- アリーナ:Arena
- メゾン:Maison(フランス語)
- カーサ:Casa(イタリア語)
- ハイム:Heim(ドイツ語)
なお、よくある一番館、一号棟は「No1. 建物名」とできます。
一番館であれば、「1-bankan」「ichibankan」もアリだと思います。
一番館/一号棟を英語で表記する場合
〒100-8913 東京都千代田区霞が関1丁目2番3号 あけぼのビル一番館(一号棟)101号室 ⇒
No.1 Akebono Building 101, 1-2-3 Kasumigaseki, Chiyoda-ku, Tokyo 100-8913, Japan

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